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(流血・暴力等の表現があるため、閲覧には充分気を付けてください)


「あ?んだよテメェ。あたしと喧嘩しようってのか?」
煌びやかなネオンの光。それでも薄暗い路地裏。
――生臭すぎる血の匂いと、鈍い打音。
「女だからってナメてんじゃねぇよ。爪剥ぐぞ」
「ぎゃはははははは!」

親父はヤクザの頭だった。
あたしはいつも親父の背中を見てきた。
親父の居る世界が、あたしの世界だった。

「侑真、お前もこんな風にならねぇようにしろよ」

そう言って親父は知らないオッサンの爪を剥いでいた。
信じられなかった。
片手だけでも随分な出血だってのに、親父は十本の爪全部を刃で削いだ。

「お前も殴れ。コイツもう動けねぇから気が済むまで殴るといい」

そう言われて素直に殴り潰せる奴なんざ居ただろうか。
あたしはさすがに躊躇った。だが、親父の視線は恐怖そのもの。
娘のあたしでさえ息が止まりそうになった。

「わかったよ…。殴ればいいんだろ?」
「早くしろ。このクズが起き上がっちまう」

親父のヤツ、何を考えてるんだろう。何であたしがやるんだよ。
疑問に思いながらも、あたしはオッサンの顔面を思い切り殴った。
鈍い打音。オッサンの呻き声。親父の嘲笑。
色んな音に囲まれながらも、あたしは確かに優越感を感じていた。

このオッサンより、あたしの方が格上なんだと。

「何か言えよオッサン。ああ、もう言えねぇのか」

親父はただ静かにその様子を見ていただけ。
あたしは殴る事に快感を覚えてしまった。何も、罪悪感など微塵も感じず。

「動けよクソが!ぶっは、つまんねぇ野郎だな!」
「そいつは俺の娘だ。ガキの女にやられて悔しくねぇのか」

オッサンの背後で親父が何か言ってたが気にしなかった。
あたしはひたすら殴り、蹴り続けた。心地よかった。
もう後戻り出来ない事を知らずに、暴行していた。

それからは親父と一緒に行動していた。
昼間は寝て、夜になれば親父と外出。
母は毎日どっかへ遊びに行ってるのか、ほとんど会話もしないし会いもしない。
美人局の噂も聞いてるが、あたしにはよくわかんねぇし関係なかった。

「侑真、そいつ殴っとけ」

薄暗い倉庫の中で親父の声が響いた。
目の前にはイスに縛りつけられてる男。そして周りを取り囲む親父の部下。
こんな大勢の前で殴れってのか?…ああ、親父も部下もあたしを試してんのか。

「意識飛ぶかもな?…いやその前に骨が砕けちまう」

自然と笑みが浮かぶ。男が恐怖の悲鳴を漏らす。
あたしはまだガキだってのに怯えてやがる。面白い男だ。
試しに鳩尾に蹴りを入れてみた。

「がはッ…」
「まだまだ続くんだぜオッサン。ここで意識飛ばすなよ?」

今度は顔面。鈍い打音が聞こえる度に快感を覚える。
鼻も殴ったら鼻血が出た。口を殴れば歯が折れた。
男の意識が飛びそうになると部下が水をぶっかけた。…あたしにも水がかかったが。
スネにも一蹴り入れてみる。呻き声が一層快感を増した。
胸板を思い切り殴れば奇妙な音がする。…骨でも折れたのか。

「親父ー。殴るとコイツ意識ぶっとぶんだけど。どうすりゃいい?」

正直、殴るだけじゃ物足りなかった。
もっともっと苦痛の声を聞きたい。ボロボロの無様な姿にさせたい。

「昭仁(あきひと)サンの嬢ちゃんもなかなかやるじゃないッスかー」
「さすが昭仁さんの愛娘だなァ」

笑いと野次の声が上がる。親父の部下だった。
つか、愛娘って何だよ。親父のヤツ野郎共に何話してんだか。
親父の表情は消えていた。あたしに一本のナイフを突き出して。

「これで刺せばいいだろう。楽しんで切り刻んでくれよ、殺さねぇように」
「…刃物かよ…。ま、わかった。殺さなきゃいいんだろ?」

ゲ、と思わず言いそうになったが堪えて。あたしは奪い取るようにナイフを貰った。
男がか細い悲鳴を上げる。…さすがに刃物だもんな、痛いに決まってる。
それでも容赦なくあたしは男の太ももにナイフを突き刺した。

飛び散る紅、広がる鉄の匂い。男の悲鳴。周囲の笑い声や感嘆の声。

堪らないくらい気持ちよかった。それ以上に楽しかった。
あたしは何度も何度も男の身体を刺した。
脚はもちろん、腕や手や脇腹…心臓や頭以外はほとんど全部。
返り血はさすがに気持ちの良いものではなかったけど。

「うわ、クッセー…。親父、こんぐらいでいいか?」

それでもあたしは嗤ってた。
男はぐったりしてるが、まだ微かな息がある。
『帰るぞ』と親父の声が上がって、あたし達は倉庫を去っていった。

――もちろん、この出来事がニュースで報道されるのは言うまでもない。


---------------------------------------------------------------------------------------------
あとがき。

アンオフィシャル盛り沢山でお送りしました、背後の黒羽です。
侑真が8歳くらいの頃の出来事を執筆しました。
この年齢で成人男性を殴り倒せるのかは不明です、すみません。
でも抵抗出来ない人間を思いきり殴るので…痛いでしょうね。
書いてて精神的にキツかったです。暴力団の世界を知らない私には。
15歳の春まで執筆する予定なので、他キャラより長いお話になります。
そして暴力表現も過激になると思いますが…それでも書きたいので、頑張ります。
ここまで読んで下さって、本当にありがとうございました。

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著作権は各絵師様に、
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※補足:イラストレーターの水瀬凛様とは全く関係ございません。ご了承下さい。
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