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2015年3月某日。
まだ寒さが残る中、僕は銀誓館学園を卒業した。
なんだかんだで悪くない学園生活だったと思う。
言葉で表すのは得意じゃないけど、自分が変わっていくのが分かるような、不思議で楽しい生活だった。
今まで『楽しい』の定義がよく分からなかった。
分かってるつもりだったけど、パソコンの中と現実はやっぱり違うんだね。
Justitia
今でもよく顔を出す結社。多分、これが僕を変えてくれたんだ。
ドタバタ煩いと思いきや、なだめたりからかったりでいつの間にか笑い声に満ちてる、そんな場所。
現実なんて煩いだけだと思ってた。煩くて、不快で、過ごし辛い場所だと。
……そんな幻想を見事に打ち砕いてくれたね、団長サン。
卒業証書見せたら、みんなどんな反応するんだろ。そういう想像もなんだか楽しい。
まぁ、笑顔で「卒業おめでとう」って言ってくれるんだろうな、あの人たちのことだし。
ふと、僕に手を振る姉さんの姿が見えた。
本当なら武家を継ぐのは僕の方だったのに、目覚めてしまったのは魔の力。
両親相手に必死に説得していた姉さんにも感謝しないといけないね。
って、抱きつかないでよ。そんなに珍しいことかな。
「直貴が感謝の気持ちを伝える日が来るなんてー!」
「……悪かったね、普段無口で」
相変わらず騒がしいけど、いつも楽しそうだからそれほど不快じゃない。そんな姉だった。
「挨拶……してこうかな。みんな何してるか分かんないしね」
自然と笑みが零れ、向かう先はもちろん結社だ。
もう少し学生でいたいから大学で情報科学を学ぶつもり。みんなの反応が楽しみだよ。
期待に胸を躍らせていたらもう目の前には館の扉。
開けてみたら僕を待っていたといわんばかりに次々と笑顔が見えた――
fin.
(あとがきもどき)
な、なんだか独白メインなSSになってしまいました…。
人様のキャラ出していいのかなーって悩んだ結果、同背後のお姉ちゃんだけ会話入れてみました。
未来の直貴はダウナーな感じは若干残りつつも、純粋な楽しさを求める子になってる、はずです(笑)
エピシナ不参加&年老いた直貴が想像できなかったので、割と近い未来のお話でした!
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